肌・皮膚が弱い人にとって、アレルギー対策は必修になります。肌・皮膚アレルギーの多くは、自分が気が付かないうちに発症している可能性があります。肌・皮膚が痒くなったり、あざになったりという場合には、先にアレルギーを疑ってみましょう。
肌・皮膚アレルギーというのは、気が付かないうちに誰もが発症する病気のひとつです。例えば、金属の製品を付けていると、肌荒れの原因になったり、ぶつぶつが出てきたり、痒くなったりすることがあります。こうしたアレルギーを軽くみていると肌・皮膚に重大な被害をおぼよすので、早めに対処する事が大切です。
ニキビアレルギーになった場合には、ニキビ跡専用化粧水ベルブランを使うのも良いでしょう。
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女性の接触性皮膚炎の1位
金属アレルギーというのは、女性の接触性皮膚炎の中で第1位になっており、発症する人が特に多い病気になっています。それにも関わらず、多くの女性が「自分が金属アレルギー」という事に気が付いていない状況があります。皮膚科に行っても、「あせも」「洗い残しが原因」などと誤診される事が多いので注意が必要です。
女性の3割ほどが金属アレルギーを体験しているという調査結果もあって、男性の4倍に達しているという事です。背中のニキビであったり、お尻のニキビなどは、清潔にしても痒くなったりする場合には、金属アレルギーを疑うのが良いでしょう。
金属アレルギーは気付きにくい
肌が弱い人が最も注意しなければならないのは、金属アレルギーです。それにも関わらず、金属アレルギーに自分で気が付く人はほとんどいないのです。金属アレルギーは、皮膚科に行った時に指摘されたりして発見する場合が多いようです。何度も原因不明の肌荒れなどを起こしている人は、一度は金属アレルギーを疑ってみるべきでしょう。
金属アレルギーは、安い金属(ニッケル・コバルト)を用いたアクセサリー類・金属を付けた下着などで起きやすいです。安い金属が体に付着していて、汗などで溶け出して皮膚から体内に入った状態が続くと、接触部分からアレルギーを発症して痒みが出たり、あざになったりします。
これを書いている私も、友人にお腹を見せた時に「金属アレルギーかもね」と言われるまで、金属アレルギーを疑った事が全くありませんでした。
ニッケル・コバルトのアレルギー
アレルギーで最も多いのが「ニッケル」「コバルト」によるアレルギーです。安い時計・靴・アクセサリーなどの多くにニッケル・コバルトが利用されています。「ニッケル」・「コバルト」は、金属の中でも特にアレルギーを発症する人が多いので注意が必要です。
「ニッケル」・「コバルト」に次いで、「亜鉛・マンガン・銅」などがアレルギー発症を起こしやすくて、「金・銀・プラチナ」などに金属アレルギーを発症する人もいます。また、水に溶けにくい性質を持つチタンは、金属アレルギーを最も起こしにくいとされる物質ですが、稀にチタンでアレルギーを発症する人もいます。
皮膚科によるパッチテスト
どの金属に対してアレルギーを起こすかは、皮膚科に行ってパッチテストをすると調べる事ができます。最も多いのがニッケル・コバルト・水銀などです。また、パッチテストで反応がでない場合にも、1週間ぐらいで遅れて反応が出る場合もあります。
銀歯の金属アレルギー
保険治療で行われる銀歯に関しては、なるべくアレルギーを起こし肉い素材が使われています(例えば銀合金など)が、それでも合金なのでアレルギーを起こす事があります。アレルギーを起こさない為には、最初から金属アレルギーを起こさない詰め物で歯科治療しておくのがベストです。
銀歯自体は、溶けにくい素材で出来ているのですが、金属も溶かすとされる合成洗剤入りの歯磨き粉で磨くことによって、金属が溶け出してアレルギーを発症する事があります。しかも、銀歯のアレルギーは、本人も気が付きづらいという難点もあるので、なるべく歯科治療に銀歯を使わないのがベストです。
ピヤスアレルギーが多い
金属アレルギーの中でも特に多いのがピヤスで、20歳前後でピヤスの穴を開けることで金属アレルギーを発症する人が多いようです。ピヤスの穴の周辺が炎症を起こした場合には、金属アレルギーを疑って、ピヤスの利用を中止するのが良いでしょう。
ピヤスをどうしても利用したいという場合には、アレルギーを起こしにくいとされている純金であったり、チタン製の商品を使うようにしましょう。少しでも金属アレルギーの疑いがあった場合には、金属類の利用を中止するのが最善の方法です。
お腹周りのアレルギー
おなかの周辺が痒くなったり、赤くなったり、あざになったりする場合には、金属アレルギーを疑いましょう。特にベルト、ズボンのボタンの金具で起こりやすくなります。特に夏になると、1日中ボタンのズボンが体に付着した状態になるので、アレルギーを発症する人が増えます。
出来る限り金属が肌に接触するのを避けるようにする為に、金属を使用したズボンを履かないようにしましょう。また、ズボンのボタンの金具の裏側に対して、全てシールを貼って、肌に接触を避けるようにするべきです。ベルトも同様にして、肌に接触を避けるか、チタン製のベルトを利用するようにするのが良いでしょう。また、腹巻きを常時着用するようにすれば、金属に接触する事が激減します。
ズボンの留め金属アレルギー
お腹だけではなくて、お尻などに良くぶつぶつが出来る人は、ズボンの裏側などに金属が使われていないかを確認する必要があるでしょう。多くのジーンズなどには、ズボンの留め金として金属が使われています。金属アレルギーの人は、それらの金属に接触するだけで痒くなったり、ぶつぶつを発症します。
お尻や背中に赤いニキビなどが継続的に出来る場合には、金属アレルギーを疑ってみましょう。金属アレルギーは、皮膚が清潔に保たれた状態でも現れるので、シャワーを浴びる回数などが多いにも関わらず赤いニキビなどが出てくる場合に金属アレルギーを疑いましょう。
その他の金属アレルギー
ハサミ、調理器具、50円・100円玉などの日常的な生活で触れるものに対しても、ニッケルが使われている場合がほとんどです。これらの物に汗をかいた状態で長時間接触していると、稀に金属アレルギーを発症することもあります。
自分が金属アレルギーを発症した可能性を持った人は、日頃から金属に触れない生活を心がける方が良いでしょう。金属アレルギーを一度発症してしまうと、一生涯に渡って金属アレルギーと付き合う必要が出てくるので、なるべく金属に触れない生活を心がける事が必要になります。
豆類による金属アレルギー
納豆など大豆製品・チョコレートなどには、ニッケルが含まれていますので、これが原因でアレルギーを起こす人もいます。大豆製品というのは、日本人にも身近な所にあって、豆腐・味噌汁・醤油などが大豆から作られています。これらの大豆製品は、ニッケルを含むので取りすぎには注意が必要です。
ニッケルを含んでいるのは、豆類だけとは限らず、お茶などを頻繁に飲む人も注意が必要です。お茶の中でも、はと麦、小麦胚芽、米ぬかなどにニッケルが含まれており、大量に摂取していると、ニッケルのアレルギーを誘発する事になります。
皮膚の28日周期
皮膚の細胞の寿命は、28日と言われており、人間のお肌の「日々の細胞更新」で28日ごとに皮膚が新しく生まれています。金属アレルギーで荒れてしまったり、しみになった肌であっても、金属に接触せずに過ごしていれば、しっかりと改善していきます。
金属アレルギーかな?と疑った場合には、自分で金属を遠ざけた生活を過ごしたり、皮膚科に行って検査を行うなど、出来るだけ金属と無縁の生活を過ごすようにするのが良いでしょう。そうする事で接触性皮膚炎の多くを解消する事ができます。
おわりに
金属アレルギーは、いちど発症をしてしまうと、一生涯に渡って治らない病気とされています。その一方で、金属に接触しなければ、ほとんど症状が起こらない事が多いです。金属アレルギーをコントロールすれば、ほとんど不自由のない日常生活を過ごせます。金属アレルギーについての知識を十分に身に付けて、体を大切にする生活を過ごしましょう。
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