スピード矯正では、外科手術を伴うコルチコトミー手術(スピード矯正)で通常矯正よりも早く歯を動かすという方法で、最近になって日本でも認知されるようになってきました。この矯正方法というのは、矯正を行う前の段階において、歯に切り込みを入れて素早く動くようにしたものです。通常の矯正で行わない外科手術を伴いますが、その分だけ矯正に起こる他のリスクを排除する事が可能になっちえます。
このコルチコトミー手術(スピード矯正)は、アメリカにおいて成人矯正で一般的に行われる手術となっています。それは、成人矯正におけるメリットが非常に大きい為であるとされています。成人の歯というのは、骨が固まっているので、通常の矯正治療を行った場合には、1ヶ月で最大1mm動かすのが限界とされています。特に男性の骨が女性より硬いので、成人男性の矯正治療は特に年齢が上がれば上がるほど長期の時間が必要になる場合が多いのです。
*全ての症例でコルチコトミーが使える訳ではないので、最初にカウンセリングや精密検査を行って歯科医の確認が必要です。
*全ての症例でコルチコトミーが使える訳ではないので、最初にカウンセリングや精密検査を行って歯科医の確認が必要です。
コルチコトミー手術のメリット
コルチコトミー手術の最大のメリットとして、歯が早く動くので短期で矯正が終わるというメリットがあります。成人の矯正治療というのは、通常2年から5年という非常に長期の治療期間がかかるのです。しかしながら、コルチコトミー手術の矯正期間というのは、半年から1年半ぐらいが普通で、通常の半分ぐらいで矯正を終える事ができます。通常の矯正治療では、このスピードで矯正治療を終える人はごく僅かです。
これほどメリットが多い矯正方法であるのに、どうして全ての歯科医院でこのコルチコトミー手術を行わないのか?という疑問があります。その理由としては、この手術に慣れた外科歯科医が少ない為です。慣れていない手術を行うという事は、外科手術自体が大きなリスクになるので一般的に行われていないのです。また、1人のドクターが外科手術を行った後に矯正治療を行う事が難しいという点もありmす。
コルチコトミー手術の方法
コルチコトミー手術は、歯肉の再生手術のように歯肉を骨が見えるところまで切開します。そこから骨に歯の間に沿った形で切り込みを入れて、そのまま歯肉をかぶせて元通りにします。骨に切り込みを入れる事で、歯を動きやすくしてから矯正装置を付けます。
歯肉を開いた時に骨が無いような場合には、コルチコトミー手術を適応する事ができません。歯周病などで骨がない状態だと、骨の切り込みを入れるどころではないからです。骨が少し足りない程度であれば、造骨と言って人工骨などを入れる事によって、多少なら骨を形成する事も可能であるとされています。インプラント治療の時に使うような骨を入れます。
歯根吸収が起きにくくなる
スピード矯正治療では、歯根吸収が通常の矯正に比較すると少なくて済むという結果が実証されています。その理由としては、歯肉の内部の骨に切り込みを入れているので、自然に歯を動かす事ができるからです。通常の矯正治療では、大人のガチガチの骨を動かすので、骨に負担がかかりやすくて歯根吸収の原因にもなっているのです。
歯根吸収が起こりにくくなるという事は、即ち歯肉の後退を防げるという事でもあります。歯肉の後退を防ぎながら矯正治療が行えるというのは、成人矯正にとって非常に重要な事でもあります。成人矯正においては、歯肉の後退が最大のリスクの1つとも言われているからです。
非抜歯矯正の適応が広がる
大人の成人矯正においては、基本的に抜歯する例が半数ほどになっています。しかしながら、コルチコトミー手術を適応させれば、非抜歯の症例が格段に増加します。コルチコトミー手術では、歯が動きやすくなるので、抜歯に比べて動かせる範囲が広がるからです。
従来の非抜歯矯正においては、奥歯を後ろ側に移動させるのにも時間がかかりすぎていました。また、長期の歯の移動は、骨の破壊と歯肉の後退を招く可能性がありました。しかし、インプラントを埋め込んで歯を短期で後ろに移動させて、コルチコトミーで歯を並べてやるような治療ができます。成人で八重歯の人もこの方法なら治療が可能です。
歯肉を回復させられる場合がある
コルチコトミー矯正において、造骨矯正治療を行う事は、歯周病の対策としても大きな効果を発揮する場合があります。骨が薄い場所があったり、歯茎が下がっているような場所があったとしても、コルチコトミー手術(スピード矯正)と造骨矯正治療を併用する事によって、歯茎を回復しながら矯正治療を行える可能性があります。
一般的に骨が薄くなった部分というのは、10年、20年後に歯肉が削れて歯の根の部分が見えてきてしまう危険性があります。骨を作って歯肉を十分に回復させておけば、このようなリスクを軽減する事ができます。将来を考えると、矯正治療としては非常に有効な手法の1つであると考えられます。
コルチコトミー矯正のリスク
コルチコトミー矯正の最大のリスクと言えば、通常の矯正治療で行わない外科治療を伴う(歯肉を切開して切り込みを入れる手術)点です。この治療自体は、歯周病治療の時の歯肉切開であったり、歯肉再生手術などの歯肉切開に類似したもので、切込みを入れるという点がコルチコトミー手術の特徴です。失敗する例がほとんど無い事からも、安全性が高い手術である事は間違いありません。
どんなに簡単な手術であったとしても、成功するかどうかという点などは、執刀する外科歯科医にかかっています。先生の症例がどの程度あるかであったり、それまでの自分と類似した症例がどの程度の効果があったかなどをしっかりと質問して、納得してから手術を受けるのが良いでしょう。
歯肉を回復させられる場合がある
コルチコトミー矯正において、造骨矯正治療を行う事は、歯周病の対策としても大きな効果を発揮する場合があります。骨が薄い場所があったり、歯茎が下がっているような場所があったとしても、コルチコトミー手術(スピード矯正)と造骨矯正治療を併用する事によって、歯茎を回復しながら矯正治療を行える可能性があります。
一般的に骨が薄くなった部分というのは、10年、20年後に歯肉が削れて歯の根の部分が見えてきてしまう危険性があります。骨を作って歯肉を十分に回復させておけば、このようなリスクを軽減する事ができます。将来を考えると、矯正治療としては非常に有効な手法の1つであると考えられます。
コルチコトミー矯正のリスク
コルチコトミー矯正の最大のリスクと言えば、通常の矯正治療で行わない外科治療を伴う(歯肉を切開して切り込みを入れる手術)点です。この治療自体は、歯周病治療の時の歯肉切開であったり、歯肉再生手術などの歯肉切開に類似したもので、切込みを入れるという点がコルチコトミー手術の特徴です。失敗する例がほとんど無い事からも、安全性が高い手術である事は間違いありません。
どんなに簡単な手術であったとしても、成功するかどうかという点などは、執刀する外科歯科医にかかっています。先生の症例がどの程度あるかであったり、それまでの自分と類似した症例がどの程度の効果があったかなどをしっかりと質問して、納得してから手術を受けるのが良いでしょう。
おわりに
成人矯正だと、抜歯して長期間の矯正装置を付けるというのが当たり前でした。そして、骨が薄い場合には、歯肉後退を起こす事も多かったのです。この方法を解決するのがコルチコトミー手術です。米国で一般的に行われていて、日本でも症例が少なくありません。成人矯正を迷っている人は、コルチコトミー手術で矯正するのが良いでしょう。誰の人生だって80年程度しかありませんおで、コルチコノミーやインプラントを使わない矯正だと4年以上かかる治療が1年半で終われば、全く違った人生になる可能性すらある訳です。
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