歯肉後退を予防しよう！歯肉が後退した時に対処する方法

最近、歯の美容と健康に気を使う人が増えて、歯肉が後退していることを気にする人が増えてきました。歯肉が後退していると言っても状況は様々で、歯科医院でレントゲンを見てみないと本当の状況を知る事はできません。

 

歯科医院でレントゲンの状態を見て、自分の歯を支える歯肉の中に骨がどれぐらい残っているかを良く把握しておくと良いでしょう。歯肉の中にある骨というのは、年齢とともに下がってきますが、その残存量が歯肉の付き具合に大きく影響してきます。

 

 

軽い歯周病・歯周炎になった時、歯石などがたまっている不快さから、歯を綺麗にしようと「歯ブラシでゴシゴシ」と歯肉に対して刺激を与えてしまうと、歯肉後退の原因になってしまう事があります。

 

通常の状態では、歯ブラシでゴシゴシやる人は少ないのですが、歯周病にかかった状態だと、不快感が増してゴシゴシやりがちになってしまいます。歯科医院で定期クリーニングを受けて不快感を取り除く事で、歯ブラシで軽く磨くだけで不快感を取り除く事ができるようになります。

 

 

歯科矯正の専門医は、歯茎の専門医ではない場合が多いので、歯科矯正の専門医が歯並びを直そうとすると、歯茎が下がる場合が少なくありません。これは、歯科矯正によって歯を動かそうとすると、歯肉の中にある骨が破壊されて歯肉後退を起こしてしまう事が要因です。

 

歯科矯正の歯医者も歯肉後退を避ける方向で努力しますが、それでも多くの場合には、歯肉後退が起こってしまいます。歯科矯正で歯肉後退を起こさない為には、矯正の前の段階で骨や歯茎を強化する手術が必要となります。

 

 

歯周病は、日本人の成人の8割がかかっているとされています。特に喫煙者の歯周病の割合というのは、9割を超えていると言われています。歯肉が下がってきているという場合には、歯周病を治療する事が最優先になります。歯周病は、歯肉の中の骨を破壊するので歯周病を治していくと骨の保全ができるからです。

 

歯周病で歯肉の中にある骨の破壊が進んでいる場合には、歯周病を治療する過程で歯肉が下がる事があります。これは、歯周病にかかった歯肉の中の骨が溶けた所まで歯茎が下がったという事で正常な治療の結果となります。ただ、下がった歯肉は元ることが難しくなります。

 

 

歯並びであったり、噛み合わせが悪いと、歯肉後退の原因になる場合があります。特に噛みあわせが悪いと歯肉にとってかなりの負荷がかかるようになり、噛みあわせを歯医者で調整して貰う事が大切になります。歯を治療した治療後などに噛みあわせが悪い場合なども、歯医者に相談すべきでしょう。

 

歯並びがかなり悪いという場合には、噛みあわせに大きく影響して、歯肉を破壊する事も良くあります。そうした場合には、矯正も含めて歯並びを良くする方法を考える必要があるでしょう。矯正治療を行う事で紙あわせが良くなれば、歯肉後退が起こりづらくなる可能性もあります。

 

 

歯肉の中にある骨が完全であるにも関わらず、歯肉だけが後退するという場合には、歯肉の移植手術が効果を発揮する事があります。歯肉が厚い奥歯の裏側から歯肉を採取して、それを歯肉が後退した部分に貼り付けるという手術です。

 

手術自体というのは、保険が適用されず、1本10万円という価格がかかってしまいますが、見た目を良くしたり、機能性を考えると、10万円という投資を行うのは悪くない判断と考える人も多いです。

 

 

歯茎に優しい歯ブラシ・歯磨き粉を選ぶ必要性があるでしょう。歯茎に優しい歯ブラシというのは、とにかく柔らかい歯ブラシです。柔らかい歯ブラシを選ぶ事によって、歯肉の後退をかなり食い止める事ができます。歯ブラシは、柔らかい歯ブラシでも十分に汚れを取ることができます。

 

歯肉に優しい歯磨き粉というのが発売されており、その1つが歯肉活性マッサージペーストのリペリオと呼ばれる歯ブラシです。インターネットなどで購入する事ができますが、歯周組織の回復を助ける歯磨きとして売り出されているものです。歯茎が引き締まるなどの効果が確認されています。

 

 

歯肉の後退の多くには、歯周炎・歯周病が関係している事が分かっています。正常な歯肉だと、歯磨きが少しぐらい強かったとしても、なかなか歯茎が下がらないからです。歯並びが悪いところに歯周病・歯周炎になると、歯茎が一気に下がる原因になります。

 

歯茎が下がってしまった人は、先ずは歯科医院で歯周炎・歯周病などの治療を受けて、その後で歯茎の回復手術などを受ける方法もあります。ただ、一度下がってしまった歯肉を回復させるのは現在の技術で難しいとされているので、歯茎を出来る限り後退させないように日頃から歯茎ケアを考えておく事が大切になります。