イングランド銀行(the Governor and Company of the Bank of England)は、イギリスの中央銀行です。イングランド銀行は、スコットランド人のウィリアム・パターソンにより当時大同盟戦争(ファルツ継承戦争)下にあったイングランド王国の軍事費を資金する目的で1694年に創設され、イングランド王国政府の銀行として同年7月27日のウィリアム3世・メアリー2世の勅令により認可されたのが起源です。
初代総裁はジョン・フビロンでした。これは、名誉革命によって国王となったウィリアム3世治下のイングランドがオランダ財政に学んだ結果です。当時、同銀行の設立に加えて、証券市場の成立などの改革も進められました。
銀行業界の規制・監督は、1998年から金融サービス機構(FSA)に移行しています。また1997年からは、金融政策委員会が政策金利など金利設定の責任を有しています。スコットランドと北アイルランドの通貨発行権はその地域の銀行が保有していますが、イングランド銀行に通貨発行額とほとんど同額の預け入れを義務付けられている事で通貨のコントロールを行っています。