バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)は、イギリスのロンドンにある宮殿で、イギリスの国王(または女王)が住む宮殿となっています。 1703年に、バッキンガム公ジョン・シェフィールドが自らの邸宅として桑畑を購入して建てたバッキンガムハウス(Buckingham House)が起源とされています。1761年からジョージ3世が譲り受けて、王妃シャーロッティと子供たちが住むようになってから”女王の館”として知られるようになりました。
ジョージ4世は、1825年から建築家ジョン・ナッシュに命じて煙瓦造りだったバッキンガムハウスを12年かけて全面改築に着手しました。それまでルネッサンス様式となっていた建物をネオクラシック様式に改装しました。1837年にQueen Victoria即位の際にセント・ジェームズ宮殿から移り住んでからは、イギリス王室の公式の宮殿として利用されています。
現存する建築のほとんどは、19世紀の末から20世紀初頭にかけて作られたものです。 宮殿の礼拝堂部分は、第二次世界大戦のドイツによる爆撃によって破壊されて、そこに1962年に王室のコレクションを展示したQueen's Galleryが開設されています。
現在では、女王が休暇をとって別の場所に移動する現在では、7月26日 - 9月24日の間に限って一般入場が可能とされています。入場する為には入場料金が必要になり、ここで徴収された入場料はウィンザー城を修復する為の費用に充てられているとしています。王室にとって貴重な独自収益源になっています。
現在は、イギリスの観光名所のひとつとして定着したバッキンガム宮殿の衛兵交代式は、4月から7月までは毎日1回、他の月では2日に1回ずつ午前11時または11時30分(日曜日は10時。大雨の日は中止)に行われて、多くの観光客が見物する中で行われています。近衛歩兵隊はグレナディアガーズ (Grenadier Guards) 、コールドストリームガーズ (Coldstream Guards) 、スコッツガーズ (Scots Guards) 、アイリッシュガーズ (Irish Guards) 、ウェルシュガーズ (Welsh Guards) の5つの連隊があります。
