聖マーガレット教会(The Anglican church of St Margaret)は、イギリス・ロンドンにあるイギリス国教会の教会です。ウェストミンスター寺院と同じ敷地内にあり、英国議会が議場をおくウェストミンスター宮殿の教区教会です 。協会は上流階級の結婚式場として使われた事も多く、ウィンストンチャーチルもここで結婚式をあげました。
最初の教会は12世紀にベネディクト会派聖職者によって建てられたのが起源です。寺院周辺に住む地元の人々は自分たち自身の簡素な教区教会として分離して、1486年から1523年にかけ再建されています。1614年にウェストミンスター宮殿の教区教会となり、これが現在まで続いています。
北西の塔は1734年から1738年にかけて、ジョン・ジェームズにより再建されたものです。協会の全体はドーセット州から持ち込んだポートランド・ストーン(石灰岩)で包まれているので、白く輝くような外観になっています。東部と西部のポーチは、後になってにジョン・ラフバラ・ピアソンによって加えられたものです。教会の内装は幾度と無く変更されていますが、1877年にジョージ・ギルバート・スコットによって変更されたものが現在の形となっています。
特徴的なステンドグラスは、記念で取り付けられたものが多くあります。1509年に東側窓につけられたフランドル製ステンドグラスは、ヘンリー7世の長男でプリンス・オブ・ウェールズだったアーサー王子と、カトリック両王の娘カタリナ王女との婚約を記念して造られたです。また、イギリス最初の印刷家ウィリアム・キャクストンを記念したものであったり、宮殿の庭で処刑されたウォルター・ローリー卿を記念したもの、そして1618年にこの教会に埋葬された詩人で教会の牧師だったジョン・ミルトンを記念したものなどがあります。