水虫は、カビの一種である白癬菌が体に寄生して起こる病気です。体に付着した白癬菌(カビ)は、皮膚の角質にあるケラチンを食べて増殖していきます。
水虫は、初期症状のうちに治療してしまえば、2週間-1ヶ月という比較的短期で治癒する事ができます。爪水虫になってしまうなど、悪化してからの水虫は、治療期間が長くて忍耐を必要とするものになるので、水虫を疑ったら、早めに皮膚科に行くなどして、治療するように心がけましょう。
水虫の種類
水虫の種類には、特に足の皮膚にできる足水虫(足白癬)が最も頻繁に起こりますし、爪にできる爪水虫(爪白癬)などがあります。足にできる水虫は、水虫菌が付着してから、靴下を履いて固定した状態になっていると増殖していく事になります。また、水虫菌が爪の中まで入り込むと、爪水虫となって治療する期間が長くなります。
足の水虫であったり、爪に水虫がある状態で過ごしていると、ベッドなどに水虫の菌(白癬菌)が付着して、体に水虫が体に起こったり(ゼニタムシ(体部白癬)、シラクモ(頭部白癬)、股部に感染してインキンタムシ(股部白癬)を起こす事もあります。こうした感染が起こる前に水虫を治癒しておく事が大切になります。
水虫の症状
水虫は、水虫の原因となっている菌(白癬菌)を顕微鏡で確認して診断を行います。水虫と自分で判断しても、水虫ではない場合もあるので、皮膚科に行って顕微鏡で見て貰う事が必要です。
足水虫(足白癬)は、足の指の間(趾間)、特に薬指と小指の間に多く発症するとされており、皮膚がめくれてきたり、痒くなったりするのが特徴です。また、角質が厚いかかとの部分などにも水虫が良くできます。
水虫の予防と対策
水虫にならない為には、水虫の原因となる白癬菌が住みづらい環境を作っていく事が何よりも大切になります。白癬菌は、高温多湿を好む傾向があるので、特に足に対して高温多湿の環境を作り出さない事が重要になります。水虫にならない対策についてまとめました。
靴下を着用しない
外出する時であったり、家の中で靴下を着用しない事が大切になります。靴下を着用していると、足に高温多湿の環境が生まれるので、水虫になりやすくなります。また、家の中でも靴下を着用していると、水虫菌が足の裏側に固定される事になるので、靴下をなるべく履かずに素足で過ごす事が大切になります。
共用バスマットに注意
お風呂に入って水虫菌(白癬菌)を洗い流したにも関わらず、共用のマットで再び水虫菌(白癬菌)が足に付着するという事は良くある事です。白癬菌が付着したまま放置しておくと、そこから水虫を発症することになるので、公衆浴場であったり、家族とのバスマットの共有は、出来る限り避けた方が良いでしょう。足を自分のタオルで拭くなどの工夫をするのが良いでしょう。
掃除機で水虫菌を吸い取る
水虫菌(白癬菌)は、体から落ちても半年ほど行き続ける事ができるとされています。白癬菌が足の裏側から落ちて、部屋のほこりの中に混じっていて、再び感染源になってしまうという事が良くあります。毎日、掃除機で部屋の中のホコリと混じっている白癬菌を吸い取る事によって、水虫になる可能性を低下させる事ができます。
おわりに
水虫菌(白癬菌)は、感染力がそれほど強い菌ではないので、感染予防をしっかりと行っておく事によって感染を防ぐ事ができます。特に足の裏を清潔に保つ事によって、水虫に感染することを予防する事が大切です。また、水虫に感染してしまったら、早めに治療を開始する事で、水虫を体内にとどまらせない事が大切になります。