1日株主で株主優待をゲットする方法


株主としての株主優待は、『権利付き最終日』という日に株式を保有していた人に対して、株主優待が行われるシステムです。つまり、権利付き最終日に株式を1日だけ保有している人に対しても、株主優待が行われるので、それを利用すると1日の保有だけで株主優待をゲットできます。

株価
 

価格変動リスクを相殺する

株主優待を受ける為に株式を取得して、株価が変動する事はリスクがあります。そこで、リスクを相殺する為に株式を購入すると全く同じ価格で株式を売却する操作(信用売り)を行ってリスクを相殺します。現物で買った株と、同時に証券会社などから借りた株を売る訳で、価格変動リスクを相殺する事ができます。

この現物で買った株を証券会社から借りて売る場合には、証券会社の手数料が1000円ほどかかってしまうので、株主優待がそれ以上である必要があります。例えば、クオカード1000円という場合には、証券会社の手数料が1000円かかると、この取引を行う意味が全くなくなってしまうどころか、取引をを間違うリスクなどを考えるとマイナスです。

具体的に株主優待ゲット方法

株主優待をゲットする為には、証券会社で『現物』の購入を行うと同時に『信用売り』を行う必要があります。同時に行う為には、市場がクローズしている時間のうちに『現物買い』と『信用売り』の注文をあらかじめ成行で入れておいて、市場がオープンすると同時に注文を決定する必要があります。

<某年3月25日寄り付き前>
現物買いと信用売りを成り行き注文しておく。

<某年3月25日寄り付きすぐ>
現物買いと信用売りが同時に執行される。

<某年3月26日>
現物株を信用売りしている株に充てる『現物渡し』で終了します。

配当金については、現物保有に配当金が付きますが、信用売りしている分に対して配当金が引かれるので、プラスマイナスゼロになります。配当は貰えないので、あくまで株主優待が目的になります。

SBI証券で取引した場合の手数料

SBI証券で取引した場合の手数料は、568円となるので、1000円のクオカードをゲットしてもプラスになる事はなりますが、手間と入力を間違うリスクを考えると、1000円のクオカードを目的に取引する人はほとんどいません。ほとんどの場合には、自分が利用するサービスの株主優待ゲットに利用している人が多いようです。例えば、イオンの株主3%割引きなどを目的に行うのは良い方法と言えるでしょう。

現物売買:(358円)
信用取引:(200円)+(金利:約10円)
合計コスト:358+200+10=568円(現引した場合)

人気の株式を売れない

多くの人がこの方法を実践するので、人気の株式を売ろうとしても、借りて来れないという事が発生しています。信用売りは「一般(5日)」を選択するのですが、株式の在庫がない場合には売りたくても売る事ができません。例えば、人気がある株主優待銘柄であるANAなどは、信用売りはあっという間になくなってしまいます。

 

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