中国は、かつて誰でもプリペイドの携帯電話を自由に持つことが出来て、簡単に電話をかける事ができました。しかし、2016年に『実名登録』が義務化されたので、大手携帯電話会社でプリペイドを発売していた中国移動・中国聯合の両社は、プリペイドの携帯電話の販売を終了しました。2016年から出回っているのは、全てこの時に残っていた在庫分になっています。
外国人からすると、実名登録の欠点は、何より携帯店舗にわざわざ出向いてSIMカードを購入しなければいけないので、凄まじくメンドクサイという事にあります。しかし、電話番号を取得せずに、データSIMカードだけであれば、従来通りにプリペイド式で使う事もできます。
日本では2005年に実名登録が義務化されましたが、中国でもその流れで中国では2010年9月からSIMカードの購入時の本人確認が義務付けられるようになりました。しかし、実際にはプリペイドが売られていたので、そちらをこうにゅうすれば、本人確認は特にありませんでした。
中国政府から出された実名制の通知
実名登録をするのは、オンラインで済ませる事も出来ます。現地に居る場合には、現地のChina mobile、China Unicomの支店に出向くのも良いでしょう。
中国の携帯電話通信方式
日本の携帯利用を想定した場合、W-CDMA(China Unicom)を使う事になります。中国移動は、TD-SCDMAの中国独自仕様で、3G接続出来ない(2Gでは繋がるが速度が遅い)です。auで使っていた携帯電話の場合は中国電信を利用できる可能性があります。
中国移動通信 (China Mobile) | TD-SCDMA |
中国聯合通信 (China Unicom) | W-CDMA |
中国電信 (China Telecom) | CDMA2000 |
従来のプリペイドカード
2016年にキャリアから販売停止になった後も、市場に出回っていた在庫分だけが取り引きされていました。今では、手に入れる事が難しい在庫になっていますが、日本でも少数ながら販売されています。また、香港、中国本土で探せば、まだ購入できる場所もあるようです。
China Mobile版
中国移動のプリペイドカード(グローバルローミング)は、非常に人気が高かったので、2016年中にあっという間に在庫がなくなり、120HKDで売られていたものが180HKDで売られるなど、レアになって値段も高騰していました。今では、市場で見かける事はありませんし、オンラインでも販売されていません。
このカードは日本からも操作する事ができて、4G/3G一咭兩號儲值卡のSIMカードをSIMフリースマートフォンに挿して、残高確認用のコマンド「*#130#」で、電話番号およびSIMカードの残高、有効期間が記載されたSIMが届きます。
実名登録の義務化
4G/3G 1-Card-2-Number Prepaid SIM Card
Note: To comply with Real Name Registration of Mainland China mobile numbers, from 7 Nov 2016 customers with Mainland China mobile numbers will be notified via SMS, please submit Real Name Registration application via our website www.hk.chinamobile.com/en/realname.html, CMHK Shops or Hotline by the designated date, otherwise you cannot continue to use your Mainland China mobile numbers. Services with your Hong Kong mobile number will NOT be affected and tariff remains unchanged. For enquiries, please call CMHK Customer Care Hotline 29458888. Anti-fraud Alert: Under NO circumstances will we or any Mainland Authorities make phone calls to you to collect your bank account information, passwords or personal data.中国移動の個人登録ページ |
China Unicom版
China Unicom版の少数だけが2017年になっても取引されています。Amazonでも売られていましたが、2016年に1900円で販売されていたものが、何故か2017年に1万円で売られていました。どうしても欲しい人が買うという状況になっていますが、さすがに1万円は高いですね。市場に出回っているのは、アクティベーションにする有効期限が2017年6月30日までとなっているもので、それ以降は使えなくなるとみられています。
2016年10月31日以降は登録が必須となり、2016年12月から非登録番号は停止となっていますが、2017年3月時点ではまだ停止になっていませんが、遠からず停止になるとみられています。
【中国聯通香港】「 中国 香港 マカオ 台湾 共通 3Gデータ プリペイド 跨境王 Cross-Border King 上網 / 通話 SIMカード 」
残額と有効期間
「*118*35#」で発信すると、SMSが受信できる
2017年に手に入るのはこれです。アマゾンではまだ売られていますが、楽天では販売終了。Amazonで売られているのも今だけだと思われます。
【中国聯通香港】「 中国 香港 マカオ 台湾 共通 3Gデータ プリペイド 跨境王 Cross-Border King 上網 / 通話 SIMカード 」
China Unicomの実名登録の通知
China Unicom Notice Regarding Real Name Registration Policy
2017年から店舗で実名登録
2017年からは、店舗で実名を登録する必要がでてきました。中国語が出来ない人にとっては、ハードルが高い作業になってくるかもしれません。上海では、英語で応じてくれる店舗もあり、少数ながら日本語で応じてくれるショップもあるようです。