手元にお金が貯まったけど、日本の金利は非常に低くて銀行に預けるだけではお金が増えない事を不満に思う人は多いと思います。しかし、自分でお金を運用するとしても、自信が持てないと思う人は多いと思います。そこでプロが運用しますと言うのが投資信託ですが、実際には手数料が非常に高いので、多くの投資家が損失を出している実情があります。
投資信託の手数料を知る
投資信託の手数料は、いくつもあって非常に高いのです。多くの投資信託が購入時に「購入手数料」として1.0%から3.0%もの手数料を取ります。また、信託報酬という名目で、毎年1.0%から3%ほどのコストを負担する事になります。そればかりでなく、解約する際に解約手数料のような形で「信託財産留保額」というコストを0.1%から0.3%ほど負担する事になります。
証券会社・運用会社の報酬が高い
投資信託は、販売会社・運用会社から見ると、毎年のように手数料を得られる最高の商品です。証券会社・投資信託運用会社は、投資信託をいったん顧客に販売してしまえば、信託報酬が日割りで毎日自動的に得られる事になります。信託報酬は、投資信託の上下に関わらず発生しますので、証券会社が経済状況に左右されずに利益をあげる事が出来る金融商品となっています。
実際にコストのシュミレーションしてみる
投資信託を購入する時に申し込み手数料が1.5%で信託報酬が1.25%という標準的な投資信託を100万円ほど購入したとします。そうすると、最初の申し込み時にかかる手数料が15000円(100万円×1.5%)という事になります。そして、毎年かかる信託報酬は25000円(100万円×1.25%)計算になります。最初の1年目は、2.75%以上のリターンがなければ、この投資信託を買ったらマイナスです。2年目以降にも1.25%以上のリターンを出さなければマイナスです。
運用で勝ってコストで負ける
投資信託の基準価格というものは、実際の運用成果から信託報酬・売買手数料などのコストを差し引いて計算します。基準価格を算出する以前(費用を差し引く前の本来の成績)は、5年間の運用の結果5%ほどのプラスが出ている投資信託があるとします。この投資信託が信託報酬を毎年2%ほど手数料として徴収するだけで、基準価格にすると5年間で5%のマイナスになってしまうのです。投資信託を長期保有すればするほど、元本に対する費用・コスト負担が日増しに増大していくのが投資信託の特徴です。