クレジットカードの機能というのは、大きく分けて2つあります。お買い物の時に使う「ショッピング」という使い方と、お金を借り入れる「キャッシング」という使い方です。どちらも自分の現金が手元にない時に威力を発揮するので、クレジットカードは日本でも広く普及しています。
最近のクレジットカードは、「ショッピング」や「キャッシング」に加えて、更に便利な機能が沢山付いてくるようになっています。その1つが「リボ払い」機能です。このリボ払いというものは、分かりづらいシステムになっているので、詳しく説明していきたいと思います。
リボ払いは借金
「リボ払い」というものは、借金を分割して返済するシステムに似ています。例えば、高級腕時計を買って、100万円ショッピングで借金をしたとすると、1ヶ月に一定金額(毎月10万円ずつ返済)を返済する事で、合計10ヶ月で100万円を分割返済する事ができます。
リボ払いは借金なので、100万円を10ヶ月に分けて返済すると、100万円に1年間の金利15%ほどが上乗せされるので、支払い総額は115万円ほどになります。つまり、元本だけなら10ヶ月で返済できるのですが、利息分を返済しようとすると12ヶ月(1年間)ほど返済にかかる計算になります。
分割払いとリボ払いの違い
分割払いとリボ払いの違いを良く理解しておく必要があります。分割払いの場合には、ショッピングした総額を分割で決められた月に必ず支払う必要があります。しかし、リボ払いの場合には、月々の返済金額は「自分の決めた一定金額」に設定されています。
つまり、分割払いだと2回払いで合計代金を2回に分割する事になりますが、リボ払いだと毎月一定金額を支払う事になるので、金額によって10回払いになったり、20回払いになったりして、金利が多くかかってしまうのです。
リボ払いの罠
リボ払いで気をつけなければいけないのは、毎月の返済額が少ないからと言ってリボ払いを繰り返していくと、借金総額が膨れ上がってしまうという点です。例えば、50万円の返済を毎月1万円ずつ支払ったとすると、返済に数年もかかってしまう事になります。
貯蓄の裏返し
リボ払いというのは、貯蓄の裏返しと考える事もできます。例えば、50万円貯金するのに「大変だ」と思う人は、同じく50万円の借金を返済するのも非常に大変です。多くの人は、リボ払いは、自分の貯金の範囲内において、現金を手元に残すという目的で行っています。
自分が返済できる「余力の範囲」というのは、「収入から生活費を除いた金額」になるので、その余力の金額と、返済期間を計算して、借金する総額が決まってきます。もし、借金の総額が、「余力の範囲」の1年を超えるようならば、返済を行うのが困難になってきます。
おわりに
リボ払いは、確かに便利な方法で「借金が可能」ではありますが、罠にはまると人生を狂わせるだけの破壊力を持っています。アメリカなどでは、多くの人がリボ払い(米国のミニマムペイメント)で自己破産しています。
リボ払いは、15%という高い金利(年利)が付いている事を良く覚えておく必要もあるでしょう。10万円の借金は、1年後に11万5000円支払う必要がでてきます。リボ払いは、自分の余力の範囲で賢く使いましょう。
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