中古物件を購入する際には、注意する事というのは沢山あります。人生でも何度も購入する事がない高額の買い物になるので、焦らずに良く勉強して購入すべきです。中古物件を購入する時に気をつける事をまとめました。
中古物件に問題は多い
中古物件では、新築物件に比べると、多数の部分が劣化して後からお金がかかるという事例が数多くあります。物件の内装リフォーム費用ばかりではなくて、給水管・配水管の部分であったり、共益費など十分に確認してから購入する必要があります。
購入してからトラブルを抱えて売却しようとしても、問題を抱えたままだと買い手が付く可能性が非常に低くなってしまいます。中古物件で買い手が付かないと、それを自分で持ち出す事になるので大変です。
修繕積立金の現在高を確認
中古マンションでは、必ず「修繕積立金」の残高を確認する必要があります。そうしなければ、大規模修繕が行われた際になって、100万円を超える多額の持ち出しが必要になってしまうからです。
後から多額の持ち出しをしたのでは、中古マンションを買う意味がなくなってしまうので、修繕積立金の残高を見て、適正かどうかを判断すると良いでしょう。沢山の積立金があるようであれば、問題なく購入できます。
共有部分の配水管・給水管
古い設計の住宅になると、排水や給水が各住宅を縦に通っていたりするので、騒音などが気になる場合があります。また、共用部分の配水管が劣化すると、内部が錆て赤い水が出てくる事が良くあります。
築20年以上の物件では、特に赤い水が出てくる事が多いので、共用部分の配水管が交換されているかなどをしっかりと確認しておく必要があるでしょう。水周りを後から改修するとなると、相当にお金がかかって中古物件を購入する意味がなくなります。
給水タンクとポンプの取替え
給水タンクは、劣化が激しいので、25年以内に1度は取り替える事になっています。給水タンクやポンプがいつ取り替えられたかという事を良く確認しておく必要があります。
マンションの上に取り付けてある給水タンクが劣化した状態で放置していると、ねずみやゴキブリの死骸が浮いていたりするなど、非常に不衛生な状況になっている事もあります。マンションの購入前には、必ず確認しておきたい事項です。
外壁タイルや屋上防水
長期の修繕では、外壁のタイルや窓周りのシーリングなどを改修・修理を行います。建築された当時から外壁の修繕などを全く行っていない場合には、外観が悪いばかりではなくて、タイルが突然剥離して事故などが起こる事も考えられます。
また、屋上防水の耐用年数は普通25年~35年になるので、屋上の防水が修繕されたかどうか、現状はどうなっているかなどを確認しておく必要があります。屋上の防水が不完全な場合には、修繕費から修理費用が拠出される場合があります。
フローリング材の遮音等級の確認
マンションの苦情で最も多いのが騒音です。しかし、中古物件の中を見学しただけでは、騒音について分からない事も多いでしょう。実際に住む前に上階の音がどれだけ響くのかをチェックする必要があります。
また、フローリング材の遮音等級についてチェックする事を忘れてはいけません。L-45、L-40などの数値で表されており、L-45より少ない数値ならば、騒音はそれほど気にならないでしょう。
発売当時の価格とディベロッパー
中古マンションは、可能な限り発売当時の価格を調べておきましょう。どのくらいの価格で売り出されたのか分かれば、築年数などから現在の適正価格などを計算する目安にもする事ができるでしょう。
また、ディベロッパー名や施工業者の名前などを聞き出しましょう。ディベロッパー名や施工業者が良ければ優れたマンションと言える訳ではありませんが、ひとつの目安にはなる事は確かです。
おわりに
中古物件を購入する時には、自分でチェック項目を作って、1つ1つチェックしていくのが良いでしょう。自分の満足できる物件である前に「欠陥がない」など最低限の条件をクリアしていく必要があります。複数の物件を比較しながら、失敗しないような物件を選ぶようにしましょう。
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