2011年3月11日に起こった東日本大震災で、福島原発の原子炉が暴走して放射能漏れが起こってしまいました。放射能漏れの規模は、チェルノブイリ級とも言われており、非常に広範囲に渡って放射性物質であるセシウムなどが飛散しました。
この福島原発の放射能汚染から自分の体を守る方法は、絶対に知っておくべき知識だと思いますので、簡単に実践出来るものをまとめてみました。
被曝は浴びた放射線の累積が問題
政府などが問題とする1時間当たりの放射線量などは、短期間に放射能を浴びる事を想定しているので、体への影響を考える上でほとんど意味を持ちません。放射能汚染地域に居ると、飛散してきた放射能を浴びる以外に、放射性物質で汚染された物質(土、植物、コンクリートなど)から放射能を浴び続ける事になります。
また、取り込む食べ物、水などが汚染されていた場合には、その放射能汚染も考慮しなくてはいけません。こうした放射能・放射性物質などが蓄積されると、10年、20年単位で考えると人体に影響を及ぼすと考えられています。
福島原発に近い地域の農作物は避ける
放射性物質は、生物の間で凝縮されていきます。自分の健康と家族の健康を最優先に考えて、福島県周辺の農作物を購入するのは出来る限り避けた方が良いでしょう。具体的には、宮城県、茨城県、栃木県、群馬県などは特に注意が必要ですので、スーパーマーケットなどで購入しないようにしましょう。
また、新潟県、岩手県などの農作物もできる限り避けた方が良いでしょう。セシウムなどで汚染された食べ物も確実に市場に出回っていますが、レトルト食品、レストランの食事などを食する以上は、完全に体内に放射性物質を取り込まないという事は出来ません。被曝総量を減らす為には、自分で買うものは少しでも安全性の高いものを購入する事が重要です。
魚は出来る限り食べない
福島原発では、放射性物質に汚染された汚染水を大量に海洋に放出しました。海洋からは、超高濃度の汚染された魚などが見つかっています。福島原発の事故によって最も深刻な汚染を受けたのは海洋生物です。放射性物質は、生物の中で凝縮されるので、太平洋上の魚は放射性物質をかなり吸収している事は確実です。
外見から見ると、どの魚が汚染されていて、どの魚が汚染されていないか見分ける事は不可能です。魚をできる限り食べないようにするのが良いでしょう。また、魚を食べるのであれば輸入された魚を食べるなどの方法も有効です。
おわりに
原発が開発されてから数十年しか経っておらず、放射性物質が体に与える影響については、危険性についても明確に分かっている訳ではありません。しかし、チェルノブイリ原発事故では、原発事故が起こった地域に住み続けた人には、癌が多発するなど深刻な症状が出ています。
放射性物質を長期間にわたって取り込んで、体内被曝していくと体に悪影響を与える事は既に明確になっています。出来る限り体内被曝を避けるような工夫をしながら生活をしていく事が重要になるでしょう。
福島原発の放射能汚染から自分の体を守る方法
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