学歴コンプレックスをなくす方法


日本でも高学歴化が進んでおり、大学全入時代と言われるまでになりました。多くの人が大学卒業の学歴を持つ中で、高校卒業の学歴だと引け目を感じる事もあるかもしれません。また、3流大学と言われるような大学を卒業した場合にも、社内において肩身の狭い思いをしてしまっているかもしれません。

結婚においても、男性の学歴を結婚の判断材料に使う女性が多い事が知られています。そんな学歴を重視する社会において「学歴コンプレックス」を解消する方法を紹介したいと思います。

 
自分の価値観を改める
 
高校の時には、多くの高校が大学に入学する事を目標に授業を行うので、多くの人の物を見る価値観や考え方が「学歴」に偏ってしまっている可能性があります。その固定観念を持ちすぎると、相手の個性が十分に見えなくなってしまいます。企業の人材採用、評価基準に学歴がある事は事実ですが、自分の考え方として、様々な角度から多角的に人を見る「多様な価値観」を持つ事が大切になります。
 
歴史を良く知る事
 
日本で大学のシステムが外国から輸入されて確立されたのは明治維新以後の事であり、それまでは「大学」のシステム自体がありませんでした。存在していたのは、大名、士族を中核とした身分制度であり、身分によって特権が与えられたり、結婚などが制限されたりしていました。人が作り出す階級制度というものは、いつの時代も人の固定観念と、それが作り出す社会の制度によって支えられてきた事を良く知っておきましょう。「学歴」もこの例外ではありません。
 
成功者の学歴が高いとは限らない
 
マイクロソフトのビルゲイツ、Facebookのマーク・ザッカーバーグ、アップルのスティーブジョブズは、いずれも大学中退の学歴しか持っていません。日本でGreeを創業した田中良和さんも、日本大学卒業なので学歴としてはそれほど高い訳ではありません。しかし、彼らは成功者として巨額の富を手にしており、世界中からもてはやされています。新しい業種で成功する人の多くは、このように既存の枠に捉われずに成功している事が分かります。既存のシステムに捉われてしまうと、経済的な成功も遠のいてしまうのです。
 
大学と能力とは特に関係ない
 
現代社会の市場主義経済では、企業が消費者の嗜好に合わせて生産を行っていくので、消費者の嗜好に合う製品が「良い製品」とされます。企業は良い製品を作る為に必要な人材を雇用する事になります。最近、有名大学を卒業しても就職出来ない学生が増えてきています。実際には、有名大学を卒業したと言えど現代社会に合った能力を持ち合わせているとは限りません。社会の通念から考えた「名誉卒業」のような形になりつつあります。
 
自分で事業を行う
 
企業の中で働いている限りは、学歴を中心とした階級社会と無縁ではいられません。企業に入社すると学歴は関係ないとは言いつつも、やはり有名大学出身者が企業の幹部として登用される可能性が高いという事実があります。そうした社会にコンプレックスを感じるのであれば、自分で事業を始めるのが一番です。そうすれば、相手は「学歴」などではなくて、「自分に利益をもたらすか」という視点であなたの事を評価してくれるようになるでしょう。
 
おわりに
 
日本企業では特に学歴というものは、能力を示すものというよりは、どのぐらい会社に都合良く働いてくれるかという事を示す指標となってきました。学歴が高い人の方が今まで社会のルールに沿ってしっかりとやってきたのだから、これからも会社のルールに沿う可能性が高いと判断されるのは当然です。しかし、グローバル化した社会において、多用な能力が求められる現代社会においては、日本の学歴自体が必ずしも「必要とされる人材」とマッチするとは限らない時代になってきました。
 
社会や企業に必要とされる人材は、時代によって変化していくものですので、学歴などを考えるよりは、いかに社会に必要な人材になるかを真剣に考えていくべきでしょう。特定の技術を磨いたり、他の人が出来ない能力を磨いて「自分らしさ」を追及していく事が大切です。
 

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