親がチェックすべき子供の歯科治療


子供の健康は、親が責任を持ってみていく必要があります。歯科の健康については、体の健康に比べると見落としになりがちです。しかし、歯は子供の一生涯使うものですので、出来る限り長く使える歯にするべく小さな頃からしっかりと歯の健康を心がける必要があります。



歯の重要性を教育する

歯の重要性を子供に理解させて、歯磨きを小さい頃からきっちりとさせる事は非常に大切になります。子供の時に虫歯を作ってしまうと、年をとってから虫歯になった部分の歯を維持できなくなる可能性が高いです。自分の経験などを踏まえた上で、歯の重要性を子供に良く言って聞かせて、歯磨きを徹底させるようにするべきでしょう。

歯の矯正治療を行う

子供のうちに歯並びを治してしまえば、予算も比較的安くて、短期間の矯正治療で治す事が出来ます。特に歯の不正咬合などがあると、勉強に対する集中力を欠いてしまう結果に繋がったり、食べ物を噛まずに飲み込む事による栄養分の吸収にも大きな影響を及ぼす事になります。特に5歳から9歳までの間に歯科の矯正治療を行えば、平均1年ほどの治療期間で矯正治療を終了する事が出来る子供が多いようです。子供の矯正治療にも実績のある矯正治療認定医などが居る場所を探して、小学校低学年の子供のうちに矯正治療を受けさせるようにしましょう。

定期クリーニングの習慣をつけさせる

子供のうちから定期クリーニングに行く意識を子供にしっかりと教育する事が大切になります。定期クリーニングは、保険が利くので1回当たり2000円から3000円ほどが一般的です。3ヶ月に1回の定期クリーニングを1年に4回受けたとしても1年間で1万円ほどしかかからない計算になります。年間1万円の出費だけで虫歯・歯周病を防げるようになりますので、子供のうちから定期クリーニングに通うように教育しておく事が大切です。

虫歯の原因のミュータンス菌の感染

ミュータンス菌が子供の体に入りやすいのは、生後19ヶ月(1歳7ヶ月)~31ヶ月(2歳7ヶ月)とされています。この時期にミュータンス菌が親から移されてしまうと、子供はその後の人生で虫歯になりやすくなってしまいます。また、この時期にミュータンス菌が子供に入り込まなければ、口の中に別の菌が住むので、ミュータンス菌が入り込みにくくなって虫歯になりづらい体質を維持出来るとされています。

この時期の注意点は以下のようなものがあります。

・親が口移し・同じスプーンなどで食べ物を与えない
・両親自身が虫歯治療・歯周病治療など口内ケアを徹底する


歯磨き粉を共有しない

家庭内で歯磨き粉を共有している家庭は多いと思います。歯磨き粉の共有は、歯ブラシを共有しているのとそれほど変わりません。家族の誰かが虫歯になった時には、ミュータンス菌などの虫歯の原因になる汚い菌を子供に移してしまう危険があります。歯磨き粉は、家族の全員分を用意して、家族の1人1人が別々のものを使う事が衛生的と言えます。

おわりに

子供の頃から歯を大切にする事を覚えると、大人になってからも歯を大事に扱えるようになります。将来にわたって子供が歯を大切に扱えるように親がしっかりと歯を大事にする教育と方法を教え込む必要があります。

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