自分の子供を虫歯から守る方法


子供の健康で最も注意しなければいけないものの1つに虫歯があります。歯は一生のものですので、子供の頃に虫歯になってしまうと、一生涯にわたって大変な思いをしなくてはいけなくなってしまいます。そこで、自分の子供を虫歯から守る方法を説明します。



虫歯の原因のミュータンス菌

ミュータンス菌が子供の体に入りやすいのは、生後19ヶ月(1歳7ヶ月)~31ヶ月(2歳7ヶ月)とされています。この時期にミュータンス菌が親から移されてしまうと、子供はその後の人生で虫歯になりやすくなってしまいます。また、この時期にミュータンス菌が子供に入り込まなければ、口の中に別の菌が住むので、ミュータンス菌が入り込みにくくなって虫歯になりづらい体質を維持出来るとされています。

この時期の注意点は以下のようなものがあります。

・親が口移し・同じスプーンなどで食べ物を与えない
・両親自身が虫歯治療・歯周病治療など口内ケアを徹底する
・子供の口内ケアを徹底する


子供のうちに矯正治療を行う

矯正治療は、完全に歯並びが固定されてしまった大人になってから行うと、大変な労力・費用・時間を要する事になります。子供のうちに矯正治療を行っておけば、短期間で、安く、矯正の成功率も高める事が出来ます。矯正治療は、約半数の人に必要になるとされていますので、近くで評判の良い歯医者さんと相談して、子供の矯正治療を行う時期を決めましょう。

定期クリーニングの習慣をつけさせる

子供のうちから定期クリーニングに行く意識を子供にしっかりと教育する事が大切になります。定期クリーニングは、保険が利くので1回当たり2000円から3000円ほどが一般的です。3ヶ月に1回の定期クリーニングを1年に4回受けたとしても1年間で1万円ほどしかかからない計算になります。年間1万円の出費だけで虫歯・歯周病を防げるようになりますので、子供のうちから定期クリーニングに通うように教育しておく事が大切です。

歯磨き粉を共有しない

家庭内で歯磨き粉を共有している家庭は多いと思います。歯磨き粉の共有は、歯ブラシを共有しているのとそれほど変わりません。家族の誰かが虫歯になった時には、ミュータンス菌などの虫歯の原因になる汚い菌を子供に移してしまう危険があります。歯磨き粉は、家族の全員分を用意して、家族の1人1人が別々のものを使う事が衛生的と言えます。

成人したら親知らずの抜歯を検討

親知らずは、一般的に18-24歳で一番後ろに生えてくる8本目の歯です。親知らずが生えてくれば、その位置は歯科で撮影するレントゲンによって分かります。現代人は、親知らずが普通に生えてくる人は3分の1程度で、多くの人の親知らずが悪い場所に生えてきます。親知らずが悪い場所にある場合には、後から生えてきて虫歯になったり、他の歯を押して歯並びに影響を与えたり、噛み合わせが悪くなる原因になります。

親知らずが今後も利用できる見込みが全く無い場合や虫歯になっている場合には、歯科医師と相談して、親知らずの抜歯を含めて検討する必要があります。親知らずの生え方や場所によっては、抜歯が難しい場合があり、大き目の病院にある口腔外科で診察を受けた上で、全身麻酔をした上で抜歯するなど3日から1週間ほどの入院が必要になります。

おわりに

日本人は、欧米に比べて歯科ケアに対する意識が低いとされています。健康を維持する為には、歯を健康で美しく保つ事は絶対に必要な事です。歯に対する意識が低いと、大人になってから虫歯だらけになってしまったり、歯周病にかかってしまったりと、多額の費用がかかるようになってしまいます。子供の頃から歯に対する意識を高めておく事で、健康的に長生きする事が出来るようになります。

カテゴリー: 

関連記事


関連記事