日本において、非正規雇用・派遣社員・フリーター(アルバイト)になってしまうと、抜け出すのが大変であるとされています。それは、非正規雇用・派遣社員・フリーターなどという雇用の形態が不安定であり、かつ技術などが身に付きづらい雇用形態なので、正社員として就職するのが厳しい状況になってきているからです。
正社員になるか自営業になるか
非正規雇用・派遣社員・フリーター(アルバイト)の雇用形態の労働形態から脱却する為には、正社員になるか、自営業として独立するかという２つの選択肢があるでしょう。自営業者としていきなり独立するのは難しいという人が多いので、正社員として就職するのが現実的になってくるでしょう。
非正規雇用・フリーター(アルバイト)の雇用形態の人が正社員になる方法は、企業の内部で非正規雇用(アルバイト)から正社員になる例と、正社員に応募して採用される例とがあります。どちらも、正社員になれるチャンスがありますが、一般的に非正規雇用の形態で働いていた場所を辞めて、正社員として新規に応募するのが普通です。
正社員になれるのは35歳ぐらいまで
正社員として企業が採用したがる年齢は、35歳ぐらいまでが限界だと思った方が良いでしょう。35歳以上になると、相当の能力と、今までの経験がない限りは、採用される事が極めて難しくなります。それまで、非正規雇用・フリーターなどをやっていた場合には、その職歴が評価される事も厳しいので、正社員として採用されるとしても、ブラック企業の可能性が極めて高くなります。
自分の年齢が35歳を過ぎたのであれば、それまでの経験を活かして自営業でも目指した方が良いかもしれません。もちろん、自営業のハードルというのは、正社員以上に高いかもしれませんが、35歳という年齢を過ぎてしまうと、正社員として採用されるハードルが極めて高いものになります。
資格を取れば正社員になれるか
資格を取得すれば正社員になれると思って、資格を一生懸命に勉強するのは悪い事ではありません。しかしながら、企業において資格よりも実際に重視されるのは、実務経験です。実務経験がないと、いくら資格を持っていたとしても、使い物にならないと判断されてしまいます。いかに実務経験を積んでおくかという事は、資格よりも大切な事です。
企業の正社員として採用される為には、若いうちにいかに多くの実務経験を積めるかという事が大切になってきます。日本では、転職回数が多い事は嫌がられたりしますが、逆に言えば、『出来る事が多い』という事でもあります。会社の利益になるように自分の頭で良く考えて、会社に貢献する事が正社員の近道であると考えて、日頃から非正規雇用などで働きながら実務経験を高められるチャンスを自分から作る事が大切です。
正社員になっても楽ではない
非正規雇用で働いていると、『正社員になれたらいいのに』と正社員への憧れのような事を口にする人もいますが、正社員になっても非正規雇用の時よりも楽になれるとは限りません。最近の正社員は、非正規雇用などの低賃金で働く人からのプレッシャーなどもあって、責任を押し付けられる事が増えているのです。正社員だからという理由で無理な働き方をさせられたり、残業を強制されたりする例もあります。正社員としてのプレッシャーに耐えられず、自殺する人も出ています。
正社員として採用されても、『名ばかり正社員』になる可能性もあるでしょう。正社員とは名ばかりで、実際には健康保険に加入するぐらいの福利厚生以外に特にメリットが無くて、残業代がでなくなったり、労働時間が長くなったりというブラック企業も増えています。また、正社員であるにも関わらず、派遣社員・フリーター並みの給料しか貰えないとう企業も多いです。
自分が成長する事が大切
非正規雇用・派遣社員・フリーターであったとしても、自分が成長出来ている実感があるのであれば、それは立派な事でしょう。雇用形態に関わらず、自分が成長できる場所に身を置くというのは、とても大切な事です。非正規雇用と言っても、企業の中で様々な事を学べる非正規雇用もあれば、単純作業をする非正規雇用もあるでしょう。
企業の中で正社員になると、企業が社員教育の一環として、様々な事を学ばせてくれるようになっています。様々な部署に身を置いたり、社内・社外を通じて様々な人と一緒に仕事をして成長する事ができます。しかしながら、コンビニでずっとアルバイトをしていても、コンビニであった話ぐらいしかできないまま何年も過ごしていると、何年経っても成長していない事になるでしょう。
新しい事にどんどんチャレンジする
自分の過去を振り返らず、過去の経験を活かしながらも、新しい事にチャレンジしていく事が大切です。非正規雇用だったとしても、能力が認められれば、誰かが声をかけてくれるのが世の中の常です。単に一生懸命に働くだけではなくて、新しい提案を行ったり、自分で考えて何かを実行していく事が大切になります。
非正規雇用・派遣社員・フリーターという雇用形態においては、ほとんどの場合に正社員のサポートの役割があって、業務を遂行するだけの役割が多いです。しかしながら、正社員が気が付かない所に目を止めて、自分なら業務をこうしたらいいと思うなどの提案であったり、ノートに書き留めて自分の力を向上させる為に努力する事は、将来にとって必ず役立つでしょう。
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